優柔不断な読書日記

つれづれなるままに本を読むあおやぎたけしの読書日記です。

SEPPUKU

呪われた部分 有用性の限界 (ちくま学芸文庫) 呪われた部分 有用性の限界 (ちくま学芸文庫)
ジョルジュ バタイユ (2003/04)
筑摩書房

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感想は確かにすごく面白かったが、なんともいえない不思議な感じがした。
というのも僕はなぜバタイユ的文章を面白いと思ったのか、そのゾクゾクする感情はどこから来るのかということが気になったのである。

J・P・サルトルをして「バタイユは神秘主義への倒錯した傾倒だ」と揶揄されるような

その神秘的でなぞめいた異界の妖しい魔力がバタイユの面白いところだと思った。

しかしながら、なぜそのような呪術的なものに人間は惹かれるのだろうかと僕は逆に思った。

現代は絶対的な存在であった神を失い、呪術的な魔力を徹底的に脱色し、合理化した世界だとマックス・ヴェーバーは言っていたが

ますます科学が発展した現代でもその近代で脱色されたはずの呪術的な魔力的な世界は
スピリチュアルとか新興宗教やポップ心理学によって魔力的、超越的力に対する憧憬がありとあらゆるところでふつふつと蠢いている。

合理化、科学主義を徹底し非科学的非合理的ものを排除したはずの現代世界において

人間の根本的に持っている「異界」にあこがれる心情というものはどこからくるのか。

そして僕自身「異界」に満ちたバタイユの怪しい魔力にゾクゾクきてしまう心理とは一体なんだろうと考えてしまった。

もしかしたらそれが、バタイユの言う
「聖なるもの」・「俗なるもの」へのエロティシズムなのかもしれない。

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