優柔不断な読書日記

つれづれなるままに本を読むあおやぎたけしの読書日記です。

しなやかな残酷性

おやすみ、こわい夢を見ないように おやすみ、こわい夢を見ないように
角田 光代 (2006/01/20)
新潮社

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に所収の「このバスはどこへ」という短編を読む。

俺が思うにこの作家は日常に潜む人間の冷え切った残酷性を描いているところがあると思うし、
この角田光代という作家はもしかしたらとんでもなく冷酷なものを心に抱えている作家なのではないかと思って、怖くなることがある。

愛情で一番強いものは、愛と憎しみと嫉妬を含んだものだ。その愛憎渦巻く滓(おり)のような残酷性は人間の心に多かれ少なかれ住みついているのではないかと思う。



角田光代の残酷性を垣間見る文庫としては
トリップ トリップ
角田 光代 (2007/02/08)
光文社

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がおススメ。

この人の文章は鋭いナイフのような残酷性をところどころ秘めているので、角田光代とは友達になりたくないタイプの人だ。
まあなれるはずもないからよいのだけれど

しかしどうしてだか、その冷酷な残酷性の焚き染められた文章に惹かれてしまう自分はなんであろうか?

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