![]() | 海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 吉田 秋生 (2007/04/26) 小学館 この商品の詳細を見る |
人は何かしら自分にしかわからないものを抱えて生きている。
重さはその人にしかわからないし、どんなものかなんてもんは本人にしかわからない。
どんな想いや苦しみがあるのかなんてことは。
そんなことをこの漫画を読んで思った。
この作家の作品は「夢見ることを過ぎても」、「河よりも長くゆるやかに」を読んでいた。
とても人間の内面の心のひだを描くことに長けている作家だ。
そんな吉田秋生の最新作が「海街diary 1 蝉時雨のやむ頃」なのだが、絵の描き方は先の2作品と比べればだいぶ今風になっている。
主に鎌倉を舞台に描かれているので鎌倉が好きなひとにはおススメ。
たぶん吉田は鎌倉が好きだと思う。「ラヴァーズ・キス」も鎌倉が舞台だ。
人間はひとりひとり違う世界を生きている。
僕はどんなことがあっても真摯に生きる人が好きだ。
そして不器用なひとも好きだ。
ほかの言葉を探せば、真剣に自分と向き合っている人が好きだと言えるかもしれない。
人間はもちろん、汚いところがあり、罪を犯し、裏切りや不義理をするイキモノだ。
僕はそのような部分と向き合いながら闘い、抗い、のたうちまわる人間の姿がとてつもなく好きである。
だから、きれいなことばかり求めて汚い、汚れた部分を見ようとしないひとやクサイものにフタをしたがる都合のよいひとはあまり好きではない。
もっといえば、汚れたゴミかもしれん人間をいつくしみ、愛し、やさしく包み込むことのできる人間が成熟した愛情を持っている人間だと思う。
すなわち、人間の抱えている重い荷物を共に引き受けることのできるような度量の深いひとになりたいなあと僕は思ったのでした。
今書いた文章が少しでもいいな、わかるなあと思ったひとがいれば、「海街diary 1 蝉時雨のやむ頃」はぜひ読んでほしいすばらしいマンガです。








