優柔不断な読書日記

つれづれなるままに本を読むあおやぎたけしの読書日記です。

「図書準備室」

図書準備室図書準備室
(2007/01/30)
田中 慎弥

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三島賞を受賞した気鋭の作家であるらしいので一応チェックしてみた。
「図書準備室」は芥川賞候補にも挙げられた作品だったが、一読してみるにその文章の独特さに面食らった。
とにかく男の「」ついた部分のモノローグが長い。ひたすら饒舌にしゃべり続ける。
三十過ぎて、働かずにふらふらして酒を飲んでいることの言い訳だけをひたすら60ページぐらいかけてしゃべり抜く。
これだけでもすごいが、その一人語りが徐々に日常から非日常の世界へと入れ子状に展開していくさまは圧巻だった。

でも俺はこの文学いまいち好きになれないというか、きらい。
言い訳の意味もよくわからない。
俺がちゃんと読めてないということなのだろうか?

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エヴァ序

エヴァンゲリオン序、浅草のツタヤでも南千住のツタヤでもどこも借りられていましたが
午前三時の北千住ツタヤで一本だけ残っているのを発見。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 通常版ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 通常版
(2008/05/21)
三石琴乃林原めぐみ

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今見終わって六時。
さすがに眠い。おやすみ。

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最近寝付きがわるいと聴くモノ

最近、眠る前に図書館でこんもり借りた寺山修司のラジオドラマを聴いている。
なんとも言えずおもしろい。
寺山修司ラジオ・ドラマCD「中村一郎」「大人狩り」寺山修司ラジオ・ドラマCD「中村一郎」「大人狩り」
(2005/12/21)
ドラマ、斎田明 他

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寺山修司ラジオ・ドラマCD「犬神歩き」「箱」寺山修司ラジオ・ドラマCD「犬神歩き」「箱」
(2005/12/21)
ドラマ、佐藤慶 他

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寺山修司ラジオ・ドラマCD「鳥籠になった男」「大礼服」寺山修司ラジオ・ドラマCD「鳥籠になった男」「大礼服」
(2005/12/21)
ドラマ、鬼頭昭夫 他

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寺山修司ラジオ・ドラマCD「いつも裏口で歌った」「もう呼ぶな、海よ」寺山修司ラジオ・ドラマCD「いつも裏口で歌った」「もう呼ぶな、海よ」
(2005/12/21)
ドラマ、寺山修司 他

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トンビ飛べなかった

逃亡くそたわけ 21歳の夏逃亡くそたわけ 21歳の夏
(2008/04/11)
吉野公佳、美波 他

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逃亡くそたわけ (講談社文庫)逃亡くそたわけ (講談社文庫)
(2007/08/11)
絲山 秋子

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絲山 秋子の小説が映画になっていたので借りる。
躁鬱を持った主人公が精神病院を抜け出し、幻聴と戦いながらも
宮崎南端へと向かうロードムービー。
今半分ぐらい見てるんだけど映画は微妙かもね。
小説のほうが面白いかも。

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有楽町イトシアで

俺はまだ本気出してないだけ 2 (2) (IKKI COMICS)俺はまだ本気出してないだけ 2 (2) (IKKI COMICS)
(2008/04/26)
青野 春秋

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その可もなく不可もなくなダメさ加減が良くて染みる。

潜水服は蝶の夢を見る潜水服は蝶の夢を見る
(1998/03/05)
ジャン=ドミニック ボービー

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『潜水服は蝶の夢を見る』の原作本を読む。
一生懸命泣くのこらえながら読むも
やはり号泣しながら読んでしまった。

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「自分の城」を築こうとするものは必ず破滅する byカール・ヤスパース

新聞をみていたら、いかにもタイムリーに俺にぴったりな新刊が出ていたので購入。

悩む力 (集英社新書 444C) (集英社新書 444C)悩む力 (集英社新書 444C) (集英社新書 444C)
(2008/05/16)
姜尚中

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姜 尚中さんは一度明治学院に講演に来たとき見たことがある。
なんでも若いとき明治学院で政治学を教えていたらしい。
第一章「自我について」をゆっくりと読む。
おそらく俺の自我はとてつもなくでかい。
姜 尚中氏も俺と同じででかい自我を自分で拵えていたらしく、大学時代に俺と同じく進路について決定できなかったらしい。
僕もその進路についての悩みは痛いほどわかる。
そのくせ自意識だけは過剰なのだ。
姜 尚中氏の言葉を借りれば、「自分の拵えた小さな城から一歩も外に出れずのぞき穴から外の世界を窺うように、すべての人間を疑ってかかりひたすら自分のことだけに熱を上げている」
俺の大学時代もそんな状況だったと思うし、いまもそんな感じがする。
自分の理想像だけが肥大化し、その理想が達成できなければ死ぬつもりでいた
そんな極端なことを漠然に考えていた。
いわば理想と破滅の美学を持っていたそんなつもりだったのかもしれない。

しかし、現実は違った。
俺は自分の城の中だけで夢を見ているだけで
「世界」や「他者」という現実をぜんぜん考えていなかったのだ。
それがすべての失敗。
突っ走っていく自我をとめられなかったのだ。
夢と現実の折り合いをつけないまま自分の城に引きこもってしまった
そのことが間違いだった。

それは自分の物事に対する見方や捉え方、認識の柔軟性の無さが原因だ。
自ら世界の幅を狭めてしまったのだ。
自分は「世界とのかかわりのなかで生きている」ということを自覚するべきなのだ。
ひとのつながりの中でしか「私」というものはありえないのだから。

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ミドリ

あらためまして、はじめまして、ミドリです。あらためまして、はじめまして、ミドリです。
(2008/05/14)
ミドリ

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ミドリの新譜。
僕にとってはセカンドと比べると何か深みというかコクがあまり感じられず淡白な印象を受けた。
だが相変わらず後藤まりこの詩はひどく純粋であり病んでいる。
なにか、純粋がゆえにその分引き受けなければいけない痛みや苦しみ悲しみを表現している気がする。

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さくらの唄

さくらの唄 (上) (講談社漫画文庫)さくらの唄 (上) (講談社漫画文庫)
(2001/04)
安達 哲

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さくらの唄 (下) (講談社漫画文庫)さくらの唄 (下) (講談社漫画文庫)
(2001/04)
安達 哲

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前々から気になってはいたが、読んでいなかったので読んでみた。
正直、読後はものすごく落ち込んでしまった。
胃にどす黒い汚泥を流し込まれたような感覚。
安達哲はなぜこんなにも暗黒で汚い漫画を描けたのか
僕にとって上巻までは共感できたが、下巻からものすごい方向に展開していき、ついていけなかった。
安達哲はなぜこんなにも欲望と邪悪を描き出していくのか
それはアンチテーゼとしてのそれなのか、はたまた人間のどうしょうもなさの果てのものなのだろうか
いずれにしろ僕はこの漫画を読んで損をしたというか
ものすごく汚された感じがしてしまった。

あと、この毒を解毒するために「岳」を購入。
岳 6 (6) (ビッグコミックス)岳 6 (6) (ビッグコミックス)
(2008/01/30)
石塚 真一

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猫カフェにいきたい

さっき本屋で雑誌をみていたら、猫カフェ特集をやっていて食い入るようにみてしまった。
なんとうちのちかくの向島にもすごくおされでレトロな猫カフェを発見!
これはいくしかないと思ったので今度ともだちでもつれていきたいと思ふ。
昭和2年築の古民家カフェらしい。
リンクつけときますね。→『こぐま』

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そういえば

ラカン (ちくま学芸文庫 ヒ 4-3)ラカン (ちくま学芸文庫 ヒ 4-3)
(2007/02)
フィリップ・ヒル

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読んだけど、何がなにやらわからなかった。
難しく、抽象的過ぎて考えるほど頭がおかしくなりそうな理論だった。
やっぱラカンは俺には向いてないんだな。

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そのたびごとにただ一つ、世界の終焉

そのたびごとにただ一つ、世界の終焉〈1〉そのたびごとにただ一つ、世界の終焉〈1〉
(2006/01)
ジャック・デリダ、岩野 卓司 他

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デリダ。
死とはそのたびごとにただ一つの世界が終焉を迎えるということである。
というデリダのかっこいい言葉にぐっときてしまったが、やはりデリダだけあってテクストが難しい。
本文を読んでみるも撃沈。
それでも「幽霊」という比喩をつかって死者と生者について語っていたところは良かった。
やっぱむずかしいよデリダ。
本の題名はとてつもなくかっこいいけどさ。

知の教科書 フロイト=ラカン (講談社選書メチエ)知の教科書 フロイト=ラカン (講談社選書メチエ)
(2005/05/11)
新宮 一成

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精神分析。
俺はラカンのことなど知らんのでこれも撃沈。
ラカンはやっぱりわからんよ。
対象aとか大文字の他者とかなんのこっちゃ
俺はフロイトは好きだがラカンはちょっと理解できるのだろうか?
そもそもラカンの理論がフロイトとどうつながってるかわからん
やっぱ精神分析俺に向いてないのかなあ。

ラカン (ちくま学芸文庫 ヒ 4-3)ラカン (ちくま学芸文庫 ヒ 4-3)
(2007/02)
フィリップ・ヒル

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この本で勉強しても意味わかんなかったらラカンと精神分析にはさよならだな。



てか俺はもっとフロイトのことを勉強したいぞ。

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ツレうつ

こんなツレでゴメンナサイ。こんなツレでゴメンナサイ。
(2008/04/22)
望月 昭

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ツレうつのツレさんの初エッセイ。
値段の割りにページが厚いのでしっかりした量を読める。
うつ病をわずらっているものたちにとって希望と元気をもらえる本。

俺もこんなうつ病闘病エッセイを書きたいもんだぜ。



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アイの物語

アイの物語アイの物語
(2006/06)
山本 弘

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久しぶりに時間を忘れてのめりこんで読んでしまった。
すばらしいSFだ。
ヒトと機械の関係を通じ「心」とは何か
人間にとって「救い」とはなにかということに切実に迫った作品。

俺はなぜかこの作品のなかの人間からの視点よりかロボット側の視点に共感を覚えてしまった。

SFを読むと凄まじく想像力を駆使するので、またその知的興奮が非常に良い。

中でも老人介護用アンドロイドが徐々に学習・成長し「心」を獲得していく
「詩音が来た日」は特に秀逸。

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「ゆるし」

ひとはもし決定的に致命傷に至るダメージを人から受けたときに、
加害者に対して赦しの態度がとれるだろうか?

ゆるしの選択-怒りから解放されるためにゆるしの選択-怒りから解放されるために
(2007/11)
ロバート D.エンライト

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そんな「ゆるし」に関する本を読み終えたのだが、
少し僕は懐疑的に思った。
ひとにとって怒りという感情はどうしても抑えることが出来ない感情だ。
しかしながら、時とともにその感情も薄れゆく。
そういったときに加害者に対し怒りの感情を選択することよりも、
「ゆるし」を選択し、その感情から解放されたほうが心にとってもよいのではないかという提案をする本だ。

しかし、このことは分かちがたくキリスト教的な価値観と結びついていることは間違えないんではないだろうか。
いかにもアメリカ的な発想ではある。
なるほど、確かに人をゆるすということは寛大であり、高尚な選択だ。
でも、人間には決定的に回復が不能なことをされてしまうことがあるのではないか?
たとえば、最近判決が降りた光市母子殺害事件などは断じて「ゆるし」ようがないように思える。

人はそんなゆるしがたい傷やダメージを負ってしまったときに
「いったいなぜ?」とか「どうして?」という疑問が立ち上がってくるのではないかと思う。

そこから傷つけられた者へは、「そのこと」に対する意味を捜し求めずにはいられないような
そんな問いが生じてくると思う。
自分で「そのこと」について語ることができないような、しこりみたいなものが心に残る。

それは反復し又自分に問いかけてくる。
その答えなんていうのはそう簡単に見つからないし、長い時間をかけて消化し、飲み込まないといけない。

そのようなのたうちまわるような問いに身を悶える経験を実際に経なければ、
到底「ゆるし」などに到達できうるとは思わないし、
「ゆるす」ことが最上の答えだとは思わない。

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「岳」

岳 (1) (ビッグコミックス)岳 (1) (ビッグコミックス)
(2005/04/26)
石塚 真一

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岳 (2) (ビッグコミックス)岳 (2) (ビッグコミックス)
(2006/09/29)
石塚 真一

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有楽町イトシアのスタバにて「岳」を読む。
面白い。
山岳救助の漫画なのだが、いちいち主人公がかっこいい。
どんなに孤独に凍える雪山に遭難しようとも、この男の「よくがんばったな。」という安心感にあふれる言葉と人間の温かみには救われるだろう。

俺も「よくがんばったよ。」と言われてみたい(笑)

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